西海市立S中図書館

2018年6月16日土曜日

高校学びの共同体全国大会in長崎

昨日に引き続き、学びの共同体の大会でした。この研究会の全国大会が長崎で開催される日がくるなんて、思いもしていませんでした。しかも高校です。

発表の中で、昨日訪れた高校が、どのような経緯でこの実践に取り組み始めたのか、詳しく説明されました。私は、これまで、長崎県の高校教育に悪い印象しか持っていませんでしたが、そのいきさつを聞いて、今までの考えを改めるべきだという思いに至りました。

周辺にある底辺の学校から始まった取り組みですが、これが、じわじわと中心の方へ広がっていくことを期待したいと思います。

今日も佐藤学氏の講演があって、今日は、もっぱら学びの共同体を支える理論についての話でした。

その中で、班学習の由来について触れられていましたが、戦後日本の学校における班活動の起源が、旧ソ連にあること、そしてそれが、もともと、生産性を高めるための活動であったという話がありました。6人班の根拠はそこにあったようです。

班活動は、組合所属の教員が強く押し進めてきていて、組合の存在感が消え去った今日になっても、いまだにその名残が学校現場には色濃く残っています。

しかし、これが、スターリン時代の独裁政治に起源があるということで、私自身としては目から鱗が落ちたという感じでした。

少し前に、日本のリベラルの問題点を書きましたが、これも、それに似た問題点だと思います。民主的な学校を造るという目標の下に隠れていたのは、全体主義的な産業主義だったというわけです。

そのように解釈すると、私がずっとそうした班活動に感じてきた違和感の正体が、すっきり理解できるように思われます。

今日の話全体の中では、一つのエピソードにすぎない話題でしたが、そうした枝葉にも人をうならせるすばらしい知見が散りばめられている佐藤氏のお話でした。

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