学校と学校図書館作りにまつわるいろいろ 手作りによる図書館改造を中心に
桃咲いて地図なき道に出でにけり 中野京子
桃の花の俳句はとてもたくさんありますが、華やかで優しいイメージで描かれているものが多かったです。そのようなイメージは、すでに万葉集の時代から存在していて、大伴家持の歌に、次のような作品があります。
春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出で立つをとめ
この俳句は、桃源郷の故事を彷彿とさせますが、現実の体験とも読めます。桃の花に誘われて思わず知らない山中に迷い込むというのは、いかにもありそうな経験ではあります。
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