先日の、自前の司書研修会で出された課題を整理してみました。全部で40あまり。「学校の仕組みはどうなっているのか、さっぱり分からない」という声もあったので、課題を取り上げて解説したいと思います。
ちなみに、私は履歴のほとんどは中学校。あとお役所と高校に少々。小学校の事情にはうといので、間違っているところがあったら指摘してください。Nさん、よろしく。
課題:図書の購入が一括になっている。タイムリーに購入したい。
これは解決可能。というのが、別に図書を一括して購入しなければならないという規則があるわけではないからです。
しかし、事務の担当者によっては、分けて買うのもせいぜい2~3回くらいまでとする人もいるようです。裁量権はその人にあります。やり方を変えるのを好まない人もいることはいます。また、なるべく早く予算を使い切ってほしいと要求されることもあります。
私は、予算が少なくても、細かく分けて買うやり方をしたいと思っています。常に蔵書が新鮮だということはとても大切です。また、新しく出た本もすぐ入れたいし、生徒のリクエストにも応えたい。そうすると、毎週でも買いたい気がしてきます。
現実には月1回程度で妥協してますが。最後もなるべく後までひっぱって、2月末までは買いたい。ここはオフレコですが、年度替わりの時期は、書店に相談すると次年度の請求で取り扱ってくれるかもしれません。
で、そんなやり方をするには、まず、事務の担当者と仲良くしておくこと。本に限らず、予算を使うとき、頼りにしなければならないのはこの人!もちろん、すべての職員と仲良くしてほしいですけどね。
次に、年度の初めに、自分の図書館経営の方針を説明しておくこと。すべての職員に対して行いますが、会議で発言しても、だいたいみんな聞いてないので、大事な人(管理職と事務)には個別に説明します。PTA会長さんなんかも押さえておくといいですね。
職員室に机がない人もいるようですが、椅子を持ち込んででも会議には参加しておきたいです。非常勤の司書も、もちろん立派な職員です。
ここが重要ですが、管理職に「だから図書館は私の方針でやらせてください!」と言っておく。これでダメだと言われたことはありません。この一言に「わかった」と言ってもらったら、後がぐんとやりやすくなります。
司書の場合は図書館担当の教師とも歩調を合わせなければなりません。
ここにあげた人たちと意見が合わない場合、無理はよくないです。思った以上に学校というのは変わりにくい場所です。無理すると、ますます抵抗が強くなるかも。別の角度から図書館をアピールして、「じゃ、しょうがないか」と思ってもらわないといけない。
そんなとき、貸し出し数の統計は力を発揮します。学校の活動の中で、数値でこんなにはっきりと成果があらわれることは他にありません。こんなにやってるんだと、遠慮せずアピールしてください。
後は臨機応変に。教師と考え方が違うことを悩まないでください。違って当然というくらいの感覚でちょうどいい。
書きながら、ほんとに解決可能かよ(おいおい!)、って思えてきましたが、あきらめずがんばってください。健闘を祈ります。
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