今日のために買ってきた材料の山です。人数がそろうとなかなかの量になります。
今回は、楕円展示台(小)、フェイスアウト用のブックスタンド、卓上小型書架、窓下用の展示台を作りました。ちょっとメニューを欲張ってしまって、作業しながら、内心は時間内にできあがるかと、ひやひやしてました。
しかし、実際に始めると、みなさん黙々と作業をすすめ、少し道具の使い方に慣れたら、どんどん仕上がっていきました。2人か3人いると作業がとてもはかどります。
昼食後には、長崎市内でもっとも新しい学校の一つであるT小のN先生から、「学校がどんなところか」という話をしてもらいました。
私も教師ですが、中学校と高校しか経験がないので、小学校の様子は聞いてみてはじめてわかったことがたくさんありました。
学校を理解するための基本文献は、まず、その学校の『学校要覧』。どの学校でも必ず毎年作ります。まだもらってない司書の人がいたら、教頭先生か教務主任に申し出てください。
それから、全教科のカリキュラム。職員室のどこかに保管してあるはずです。長崎市内の小学校では、全部の学校が共通のカリキュラムを利用していて、それが冊子にしてあります。
ちなみに、カリキュラムが共通なので、どの学校も同じ時期に同じような種類の本が必要になります。ここらあたりは全体で調整が必要なところでしょう。
でも、何よりまずは図書館に足を運び、使ってもらわないことにはね。
教師はみんな仕事に追われていて、図書館どころではないよという人も多いようです。ぜひ司書の方が単元を先取りして、関連コーナー作りをしたりするなどして、教師の仕事を助けてあげてください。きっと授業での利用が増えていくと思います。
もう一つの基礎資料は、文部科学省が出している『学習指導要領解説』。各教科や、道徳、特別活動等に分かれていますが、特に国語は要チェック。改訂で新しくなったところはどこなのか、教師が何を教えなければならないのか、カリキュラムにはどんな工夫が必要かなど、授業の骨組みになることが説明してあります。
最後に、なんといっても教科書。ですが、どの学校も予算の関係で、司書の分まではとても買ってもらえないようです。国語の教科書には、本の紹介や、図書館に関わる活動がたくさん出てきます。
ただ、教科書に紹介されている本だけでもそろえると100万を越える金額になるそうですし、中には絶版のものもあるようなので、各学校ですべてそろえるのは無理かも。県教委の500選なんかもそうですが、こうしたものは、公共図書館に何セットか揃えておいてもらいたいですね。
話が戻りますが、司書は、朝読書の時間も、会議の時間も勤務時間外になって参加できないとのこと。何とか改善できないものかと思います。
職員室に机がないのもどうかと思いますが、せめて文書等の配布や回覧は平等にできるようにしてもらいたいです。
例えば、普段職員室にいない人に書類を確実に渡すために、こんな棚など用意してもらってはいかがでしょうか。
今日は、頭と体を両方使って、とても充実した1日でした。心地よい疲れ。
ただ、急に日程を変更したため、来られなくなった人もいたので、また企画したいと思っています。それについて要望のある方は連絡してください。
私としては、同じような研修会を、あちこちよそでやってきていたのですが、地元でもやれて本当によかったです。宿題をやっと終えた気分。これにこりず、また参加してくださいね。
0 件のコメント:
コメントを投稿