西海市立S中図書館

2011年9月4日日曜日

ニコラス・G・カー『ネット・バカ』篠儀直子訳、青土社、2010

実は先週、足首をケガして、杖つきながら歩いてます。ちょっと身体が不自由になると、普段は感じないことがいろいろ気になります。

普段は平たいと思っている舗道や通路に、案外凹凸があること。建物の設計(特に学校!)は、障害者にやさしくないこと、等。

動けない分、読書ははかどります。昨日に続いて今日はこれを読了。やっぱり宿題と関係ない方が楽しめます。


歴史のいろいろな段階で、メディアの進歩が私たちの脳の働きを変化させてきた、という話です。脳の働きは、環境の変化に実に柔軟に対応して変化するもののようです。

wwwの進化は、当然、それにふさわしく脳の変化を促します。そして、私たちはバカになる!!!

ワープロはもちろん、ネットとメールなしではもはや生活できない感じですが、私の脳もすでにずいぶん冒されている(?)

前半部分は、インターネット以前のメディアと思考の歴史について触れられていて、その中で本というメディアについてもたっぷり紙数があてられています。

読書の意味について新たな視点から考えさせてくれる一冊でもあります。五つ星です。

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