池上さん、少し前から、本屋に行くとあまりにもたくさん著書が並んでいて、どれを選んでいいのかわかりません。
「14歳からの」「45分でわかる」といったタイトルも、類書がいっぱいあり、ちっとも新鮮じゃないのですが、「45分」という中途半端なところにちょっとだけ惹かれました。それと、文学部の苦手とする経済畑に挑戦しようという高い志を持って買いました(大げさやなぁ)。
読んでみたら、さすがに池上さん、とても分かりやすい。
説明は詳しい、比喩は的確、おまけに、この困難な時代をどう生きていったらいいのか、具体的な指針も示した上に、ちゃんと希望を持たせて終わってる。
今読んでちょっと残念なのは、自民党政権時代の終わり頃、政権交代を求めるスタンスで書かれていること。すでに自民党政権ではなくなってしまった今読むと、政権が変わった結果がぱっとしなかっただけに、拍子抜け。
また、オバマさんが大統領になったばかりのころで、これまた、アメリカがこれから何とか立ち直るんじゃないかという希望が書かれてますが、なかなか世界はそう甘くはなかった。ちょっと最後でがっかりしてしまいますね。でも、コンパクトにまとまったいい本ですよ。
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