西海市立S中図書館

2011年9月16日金曜日

被爆遺構巡り

昨日は、1年生を連れて、丸一日長崎の平和公園周辺で被爆遺構巡りをしました。


生徒は5人程度の班を作り、自分たちで立てた計画を元に、見学して回ります。教師の方は、いくつか必ず回るところを決めて、そこをチェックポイントにして、通過を確認します。

子どもたち、こういう行事は大好きです。とても熱心に見学して回ります。修学旅行の団体や、観光バスなどもたくさんやってきますが、ガイドの旗を目印について回るのより、ずっと学習効果上がると思います。

原爆資料館には附属の図書館があって、蔵書2万3千くらいとのことでした。秋月辰一郎氏の残した書籍が、秋月文庫としてまとめてあります。




狭いながら、子ども室もありました。


近所の学校は、この部屋で平和学習やるところもあるようです。学校が近くだったら、ここに来てやると効果が一段と上がるだろうなと思います。私の学校は少し遠いけど、バスでやってきて、遺構巡りのかわりに、原爆資料館と附属の図書館で調べ学習というのも悪くないなと思いました。

資料館の隣に最近できた、国立の長崎原爆死没者追悼平和祈念館は、派手な展示などはまったくなくて、静かに慰霊をする場所という感じ。被爆して亡くなった人たちの名簿を収めた場所もあって、子どもたちもいつになく真剣な顔つきで訪れていました。


写真ではわかりにくいですが、石の壁面には一面に水が流れて落ちています。このように、何カ所かに水が絶えず流れる場所がしつらえてあります。水の流れる音は気持ちを落ち着かせ、また、遠い時間の彼方に思いを引き寄せます。



被爆者の手記も保存してありました。下は、自筆のもののコピーの展示。少し明かりを落とした厳粛な雰囲気の中に、手書きの文字が浮き上がってきます。

とにかく暑い一日でしたが、年に一度くらいはこんな場所で、もう遠くなってしまった戦争や原爆に思いを寄せるのも悪くないと思いました。図書館で、本だけを頼りに学習するのとは、やっぱり重みが違います。

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