西海市立S中図書館

2011年9月17日土曜日

大橋香奈・大橋裕太郎『フィンランドで見つけた「学びのデザイン」』フィルムアート社、2011

装丁がいいです。すてきな写真がたくさん載ってます。買わないでもいいから、本屋さんでぱらぱらめくってみてください。写真眺めるだけでも楽しいです。


図書館のこともたくさん出てきます。いかにも居心地の良さそうな閲覧室。国民一人あたり平均で、年間19回(!)の貸し出し記録があるそうです(この数字の正確な意味が今ひとつわかりませんが、訪れた回数は一人あたり平均年間11回とのこと)。

さらに、フィンランドの図書館は、従来の図書+メディアという枠を自由に乗り越えてしまっているようです。CDの数が多くて、CD館とでも呼ぶべき図書館もできているそうです。

教育ではなくて「学び」。学ぶ側に主体があるのです。私たちの国の学校では、しばしば忘れ去られがちな事実ですが。

そのことが、国の隅々まで行き渡っているようです。義務教育段階では点数の付くようなテストしてなくても、余裕で学力が世界のトップレベルになるのは、それなりの理由があったのです。

トーベ・ヤンソンが夏を過ごした小屋の写真も出てきました。ヤンソンが特別なのではありません。自然との関わりも、フィンランドの人たちには欠かせないもののようです。

思わず、ため息が出てしまいます。

0 件のコメント:

コメントを投稿