この本は、夏休み前に図書館を利用しておこなった平和学習の資料にいれてて、たまたまそのときに読んでましたが、著者はこの8月にシリアで取材中に銃撃を受け亡くなってしまいました。
「小学生向きノンフィクションシリーズ」と銘打ってありますが、中学生でも十分読み応えのある内容です。
医者などにくらべて、ジャーナリストという仕事がどんな意味を持つのか悩んでいた著者に、あるアフガニスタンの避難民の父親が、涙を流しながら「こんな遠くまできてくれてありがとう。世界中のだれも私たちのことなど知らないと思っていた。忘れられていると思っていた」と言ったそうです。その言葉によって、著者は自分の仕事に自信を持って携われるようになったとのことでした。
この本の中では、たくさんの子どもたちが、戦争の中でどんな扱いを受け、どのような思いで生きているのか、淡々と描かれています。
いつものマスコミのニュースでは取り上げられないような事実もたくさん描かれています。
そして、最後の章は「戦争の終わらせかた」。その最後の言葉を引用します。
「世界は戦争ばかり、と悲観している時間はありません。この瞬間にもまたひとつ、またふたつ・・・・・・大切な命がうばわれているかもしれない-目をつぶってそんなことを想像してみてください。さあ、みんなの出番です。」
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