先週末は国語の研究会でした。しばらく報告をしてませんでしたが、2年生の教科書を読み終えて、3年生に入っています。
市内の国語部会所属の研究部会で集まったとき、ここまで教科書を使ってみた感想がいろいろ出てきたそうです。
その中で気になった意見が一つ。
使いにくかったという意見の多かった教材が、天文学者小久保英一郎氏の「月の起源を探る」(書き下ろし) だったというのです。
月の、天体としての特徴や、起源についての様々な説を紹介した後、最新の仮説が説明してあります。写真や図も多く使われ、小見出しがついて構成も明確になっている文章です。
これが扱いにくいとは!ああ、相変わらずだな、と思ってしまいました。
まだまだ国語教師には、説明的文章よりも、文学的文章が好きな連中が多いのだろうと想像します。
こんなことが気になる、もう一つの理由は、図書館担当者や、司書にも似たような傾向があるのではないかと思うからです。
司書については、常日頃平湯先生から聞かされていることでもあります。
本には様々なジャンルがあります。国語教師も、図書館担当者も、その様々なジャンルを幅広く扱っていかなければなりません。簡単なことではありませんが、守備範囲を広げる努力は必要だと思います。
私自身は、授業で取り上げるのは、むしろ文学の方が苦手かもしれません。文学をなぜ授業で取り上げるのか、言葉の力を育てるのに、文学が必要なのかどうなのか、文学を通して授業で何をするのか、なんてことにも、未だにすっきりした答を持ち合わせていません。
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