宮台さんの新著。例によって、アホだのクソだのいう言葉のオンパレード。わざとやってるんでしょうけど、そこまで言わなくても宮台さんの言うこと伝わると思うのですが。
だけど、今の世の中、確かに「クソ社会」かもしれません。だって、底辺の方の労働条件はどんどん悪くなり、経済的な格差が広がる一方で、所得が低いほど実質的な税率が高くなる逆進性の強い消費税の増税に、与党も野党も賛成するような世の中ですもの。
司書の人たちの多くがもらってる給与は、馬鹿にするなよ、と言いたくなるレベルだし。
そこから抜け出すために何が必要か。橋本さんのような世間受けのいい派手な言動ではないことは確かです。
「よりみちパンセ」のシリーズの中では一番短い方ですが、宮台さんはその難しい問いに、明快に答えています。
もちろん中学生にも読んでほしいですが、与党がこけて立ち上がれそうにもないのをいいことに、かつて自分たちがやってきたこととその結果はすべて棚に上げて、またぞろ同じことを繰り返そうとしている政党の、党首選挙に立候補した人たちにこそぜひ読んでほしい本です。
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