西海市立S中図書館

2012年10月7日日曜日

言語感覚

「読み語り」という言葉の他にも、なじめない言葉がいろいろあります。

内閣改造で思い出したのですが、例えば、「文部科学省」。

まず「文部」という律令の時代からの由緒ある古い言葉と、「科学」という近代に登場した翻訳語を並べて平気である感覚に???です。

なぜ教育科学省にしなかったのか。「文部」という言葉を残したければ、そのまま「文部省」でよかったのに。だって、「文科省」と言って、「文科大臣」とは言わないのです。こんな造語はやめてほしいなぁ。

これ、英訳すれば、Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology なんて長ったらしい名前になります。

文部省と言おうが、文部科学省と言おうが、Culture, Sports, Technology の部分は省略されて言わないんだから。統合された科学技術庁の生き残りが「科学」にこだわった?

さらに、省庁再編のとき、「大蔵」はなくなったのに、「文部」は生き残るという不思議な不統一もあります。自民党政権時代から(いつの時代でも?)政府の内部には意見の不一致が多かったのですね。

芸術の分類にスポーツを放り込んで平気という感覚と通底するものがあるかも?

「日本語は論理的でない」という言明は間違っていると思いますが、このような非論理的な使用がまかり通っていることは確かです。これは言語に内在する問題ではないです。使い手の問題ですよね。

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