前回上京したときは、ここでフェルメール展をやっていたのですが、待ち時間が2~3時間という大混雑で、みるのをあきらめてしまいました。
今回は朝一番に行って、20分待ち。それでも著名な絵の前は黒山の人だかりで、なかなかじっくり鑑賞できませんでした。
展覧会に人気がでるのはいいのですが、一方で、せっかく行っても落ち着いてみられないというこの事態、何かよい解決策はないものでしょうか。
さて、この展覧会は「自然とは何か」をテーマとしています。さらに、「理想化された自然」「自然のなかの人々」「動物たち」「草花と庭」「カメラがとらえた自然」「大地と空」「水の世界」という章立てになっていました。
単純に時系列や、流派ごとに並べるといったやり方に比べると、作品に関する知識よりも、作品自体への興味をかりたてられて、楽しく見て回ることができます。
エジプト文明の時代の彫刻家が見ていた自然と、現代のアメリカの作家が見ていたそれとが、そんなに遠いものではないことがよく分かります。
また、絵画や彫刻の他にも、ティファニーのデザインなんかが同列に並べられていて、ここらあたりの開放感はさすがアメリカ。
一方、ドラクロアの宗教画『嵐の最中に眠るキリスト』と、ゴーギャンの『水浴するタヒチの女たち』が横に並んでたりもします。
同じ自然と人間の姿を描いても、これだけ違う表現ができるのだと、あえて並べたのかもしれませんが、思いきり違和感のある組み合わせではありました。
メトロポリタン美術館の持ち駒がこれだけ?という印象もありました。そもそも持ってないのか、それとも持ち出してないだけなのか。あえてこういう選択なのか。メトロポリタン、行ったことないので、その辺はよく分かりませんでした。
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