平湯先生がインドネシアを訪れた一番の目的は、平湯先生の「研究所たより」にあるので、そちらを読んでください。
http://www.hirayu.jp/from69.html
二番目の目的は、インドネシアの学校や図書館を訪れることだったそうです。詳しいところは平湯先生自身の口から聞いてほしいのですが、印象に残ったことをいくつか紹介します。
インドネシアには、国会図書館とは別に国立図書館があるそうです。その国立図書館の蔵書。
なんと、半分はオランダ語の文献だそうです。
インドネシアの出版界は発展途上で、せいぜい、5mmとか10mmくらいの厚さの冊子、それもホチキス綴じのようなものしか出されていないそうです。
で、かつてオランダの植民地だった時代に、オランダ人が自分たちのために揃えた蔵書が、独立宣言後70年近くたった今でも、蔵書の半数をしめる結果になっているということ。
それから、ある大学図書館の蔵書。85%が英語の文献だとか。
ガクモンを志すには、まず英語の習得が必須。とりあえず、ほとんどの学問分野で、少なくとも入門的な本は確実に日本語で読める我が国とは大きく事情が異なります。
そのことが、かえって日本人の外国語習得を阻害しているとしたら、皮肉なことですが、平湯先生も、今回の旅では、いろいろ考えさせられることが多かったと言ってました。
いくつかの大学にある日本語学科が持っている日本語の文献も、極めてわずかなので、平湯先生、なんとか本を集めて送ってやろうと思い立ったそうです。
今すぐ、ではないそうですが、そのうち、本を集める呼びかけがあるかもしれません。そのときは、よろしく。
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