一冊目は、物理学者と、科学哲学が専門の哲学者の対談。対談といっても、話はほとんどかみ合わないまま終始しています。
こんな対談を延々300ページにわたって本にした河出書房新社とその編集者には敬意を表します。企画としては面白いですけど、よく出版にこぎ着けたと思います。
結局、哲学者と物理学者は、問題意識が違いすぎて、話もできないのだ、ということはよくわかる、という本です。誰が読むんだろう。個人的には、自然科学と哲学の両方に関心があるつもりですが、読み通すのには努力が必要でした。
二冊目は、とても面白かったです。小学校のとき恐竜にはまっていた中・高生に、ぜひ読んでもらいたい本です。
著者は鳥類学者です。鳥類と恐竜の類縁関係をふまえて、恐竜の発生と生態について大胆な仮説を交えながら話を進めています。
ほどよいユーモアも交えて、質の高い科学読み物になっています。えるしまさくさんのイラストも秀逸。
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