西海市立S中図書館

2013年9月4日水曜日

武雄市図書館

いろいろと物議をかもしている武雄市図書館。6月25日に、本の方を先に紹介してました。(株式会社楽園計画編『図書館が町を創る。「武雄市図書館」という挑戦』ネコ・パブリッシング、2013)

その後、実際に訪れた人の感想をいくつか聞きました。意見は肯定・否定の両極にわかれていました。図書館に関わってきた人にはおおむね不評。図書館にあまり関係がなかった人には案外好評だったように思います。


これはやっぱり自分の目で確かめるしかないなと思い、行ってきました。昨日紹介した、代官山蔦屋からの流れというのは、よく分かりました。代官山蔦屋に負けない、とてもおしゃれな場所です。隣に建っているショッピングモールがとてもダサイものに見えてしまいます。

Maruzen&ジュンク堂書店渋谷店の喫茶コーナーに人がいないのも分かる気がしました。ただテーブルをならべてコーヒーを出せばいいというものではありません。

何といっても印象的なのは、正面から入って、反対側の壁。端から端まで、1・2階の壁が見渡せて、びっしりと本がつまっています。この本の壁は、なかなかの迫力でした。

ところが、よく見ると、どうも棚の上の方がおかしいのです。近づいてみたら、棚の空いている部分は、厚紙でできた、ダミーの本がつまってました。

館内を歩き回ったら、ほとんどの棚の上の方の段はダミーでした。蔵書は約20万冊ということ。聞くところによると、新刊購入の予算はあまり取ってないみたいです。建物改装の予算(公的な4.5億+CCCの3億)に対して、ちょっとバランスが悪いかも。

武雄市民でなくても利用カードは作れて、返却は、武雄まで来なくとも、一律500円の宅配便で可能だということで、さっそくカードも作ってもらいました。

なかなかいいじゃないか、と思ったのですが、私が借りたいと思う本は残念ながらあまりありませんでした。

レンタルCD・DVDのコーナーはかなり大きくて(本来は歴史資料館(蘭学館)として使われるべき場所という批判があります)、それなりの品揃えのように思いましたが、販売コーナーに置いてある本は、場所の制約のせいか、非常に限られていました。

図書館に新しい形を提案する、という挑戦は大いに結構だと思います。ちょっと立ち寄って、スタバのコーヒー飲みながら、雑誌をめくってくつろぐ、といった使い方にはぴったり。

図書館、もしくは本屋、と思って行くと、ちょっとがっかりします。

写真撮影について、現在、図書館と交渉中です。原則は認めてないそうで。もし認められたら、また行って、細部についてもコメントしたいと思います。家具やサイン、レイアウトや配架のあり方についても、いろいろ考えさせてくれるところ満載でした。

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