『トトロ』や『魔女の宅急便』のような完成度の高さはないのですが、最近の作品の中では、抑制の効いたいい作品に仕上がってたと思います。これで宮崎駿さん、監督業やめるみたいですね。
私が行ったときは、館内には数えるほどしか人がいませんでしたが、タイトルコールが終わっても、みな立ち上がりませんでした。そのまま駐車場に行ったのですが、すれ違う人がみんな泣きはらした顔をしてました。
戦争や権力に対する批判も込められていたと思いますが、あくまで背景としての描写にとどめられていて、好感が持てました。
夢を大胆に取り入れ、最後の悲しいシーンも、夢の中のような象徴的な表現で終わっており、余計観客の涙をさそったのだと思います。
音楽が、わざとレコードのノイズの入ったものだったりしたのですが、ここは監督のノスタルジーでしょうか。必ずしもそれが効果的だったとは思いません。
例によって、登場人物の顔が類型的だったり、絵が荒削りだったりするのですが、そんなことがあまり気にならないくらい、全体としてはまとまっていたと思います。
平湯先生も、奥様の勧めがあったせいか、これ見たそうです。評価は思いきり辛口でした。
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