先日、市内の中学校の国語部会が開かれたとき、県の指導主事の講話がありました。その中で、全国学力学習状況調査の結果について触れられました。
全国的な分析と同様に、県内の児童・生徒の読書好きと学力の間には、明確な相関関係があるとのこと。
相関関係は、因果関係とは違います(2011年3月10日のブログ参照)。つまり、先の結果は、読書好きな生徒は、読書が好きだから学力が高くなった、ということを意味しないということです。逆に、学力が高いから読書好きになったのかもしれないし、間にまったく別の要因がからんでいるのかもしれません。
県下の学力向上に責任のあるくだんの指導主事は、(学力向上のために)ぜひ子どもを読書好きにさせてくださいと言ってましたが、読書時間が最長の児童・生徒は、必ずしも成績がよくないという分析も別のところで出ています。
子どもに読書を勧めるな、と言いたいのではありません。
学力向上のために読書を勧める、という議論の進め方はやめてほしいと思っているだけです。
もっとも、図書予算確保や、読書環境整備のための方便としてならこのロジックも大いに結構だと思います。そこは明確に使い分けないと、です。
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