学生の頃師事した先生は、旧制高校・東大の出身でした。文学部哲学科。
その先生が、「哲学では飯は食えない」と言ってました。旧制高校の世代で、すでに哲学のイメージはそういうものだったようです。
私自身は、物事のより本質的な部分、大事なことが学べると思って哲学・思想を専攻しました。
分類の最初が哲学から始まっているのは、かつて、哲学が、すべての学問の中心だったからでしょう。今どき、そんな考え方をする人がどれくらいいますか?
以前、このブログで『科学を語るとはどういうことか』(須藤 靖、伊勢田 哲治、河出書房新社、2013)を紹介しましたが、これを読むと、物理学に対して、哲学ができることはほとんどなさそうに思えてきます。
で、NDC(DDCでもいいですが)の1番が哲学。そういう番号の振り方をして、何か違和感ないですか?少なくとも、これが、ずいぶん旧式の世界観に基づいて組み立てられたものだということは明らかだと思うのです。
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