西海市立S中図書館

2019年5月13日月曜日

図書室のカーテン

学校では、毎日、仕事終わりに校舎の見回り点検をします。教頭先生の仕事になっている学校が多いです。そのとき、学校中の鍵がちゃんと閉まっているかどうかをチェックします。扉も窓も全部です。

窓の鍵の点検がしやすいように、教室のカーテンは開けておくという約束にしている学校が多いと思います。カーテンが閉められていると、いちいち部屋の鍵を開け、中に入って窓の鍵を確認し、また部屋の鍵を閉めるということになって、手間が大幅に増えてしまうからです。

ただし、図書室は例外となっているところが多いです。カーテンを閉めないと、光が入って、本が焼けてしまうからです。

しかし、現勤校では、前任の担当教師の意向で、カーテンは開けておくという約束になっていたそうです。日々の仕事のやりやすさはもちろん大切ですが、背中が焼けてしまった本は、ほとんど手に取られなくなってしまいます。限られた予算しかない義務教育の学校では、これは死活問題です。

ものごとには大切さの度合いがあって、その順番を間違えないようにしなければなりません。頑固な管理職に起因する以外でも、多忙な中で仕事が担当者に任せきりになりがちな学校現場では、こうしたことがよく起こります。こんな簡単なこと一つを取っても、週2回しか来ない非常勤の司書にはなかなか荷が重い仕事です。

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