李禹煥美術館のある谷の、さらに山側には、ヴァレーギャラリーと称して、草間彌生さんの作品が展示してありました。ハンドボールくらいの大きさの、スチールの球体がたくさん並べてある不思議な空間でした。私は、港にある大きな赤い南瓜よりも、こちらの方が好感が持てました。
同じギャラリーの中に、小さな石仏を集めた場所や、賽の河原の石積みを再現したような場所があったのですが、これらからは、わざとらしさしか感じられず、あまりいい作品とは思えませんでした。
スチールの球体群は、周囲の環境とは不協和音を奏でるしかないものですが、そのまじわらなさが、見る者には一種の快感を与えてくれます。一方、現実にもありそうなものを不自然に並べても、中途半端な印象を受けるだけです。
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