西海市立S中図書館

2010年10月17日日曜日

選書の課題

図書館の選書のために市内の書店に出かけましたた。選書はなるべく現物にあたることにしています。

「人生訓」の書棚の前で、二十歳前位でしょうか、おしゃれな若い女性が二人、本を見ながら話しています。一人が「人に嫌われるようなことでも、それがあなたにとって大事なことであれば、それはあなたの個性です。大切にしましょう」といった内容の一節を読み、「そうよね~」と自分で相づちを打っていました。

その女性に何があったのか知るよしもありませんが、何か生きていく上での指針のようなものがほしくて本屋にきたのですね。そういうこともあるのだと改めて思った次第。

で、何が問題かと言うと、たぶん、そういうフレーズを見たら、自分の選書からは外れてしまうだろうと思うところです。他にも、話題の本のコーナーに「○○の神様」なんていうのが平積みされてましたが、最初をちょっと読んで、これはパス、と思ったのでした。

こういう「私の個性」はどうしたらいいんでしょう。一人で選書するのは限界がありますね。生徒のリクエストや図書係の意見はなるべく聞くようにしてるんですが。司書と二人で行きたい!前任校では、TRCから購入するようになる前の2年間、それが可能だったのでした。

可能といっても、司書の方には、時間外の土曜日に働いてもらってたんですが。気さくにお願いできたので、ついつい甘えて、月1回くらい。多いときは月2のときもあったかもしれません。勤務は週に2回、各6時間だけでした。

二人だと、私が外したくても、もう一方から「いいんじゃないですか」という声が上がればOKということで処理できますので、偏りは少なくなります(たぶん)。それぞれ得意分野もありますし、選書の幅はぐっと広がります。

今の学校は、読み物が質・量ともに充実していて、それはそれでよいのですが、残念ながら生徒の読書傾向に必ずしも合っていないのです。私としては方向を少し修正したいのですが、実は苦手な方向だったりして。選書はいつも難しいですね。

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