西海市立S中図書館

2011年1月22日土曜日

家具購入(随意契約申立書)

前任校でも備品の予算はほとんどなかったのですが、2年前に、ブックトラックを1台買ってくれることになりました。平湯モデルの希望を出したのですが、出入り業者が扱っている会社のカタログに載っているものから選んでくれという指示がありました。

それに対して、次のような書類を書き、随意契約(入札をせずに、特定の業者を指定して物品を買うこと)のお願いをしました。

少し長いですが参考までに引用します。必要のない人は読まなくていいです。会社名は頭文字に替えるなど、一部改変しています。

なお、少し時間がかかりましたが、この申し立てが通ってめでたく平湯モデル購入の運びとなりました。翌年、他の学校でも同じようなことがあったのですが、妥協して別のものを買ったら、使えなくて、少し改造するのを手伝いましたが、担当者、ずいぶんと後悔してましたよ。


申立書

購入の理由及び概要

ブックトラック(平湯モデル 403-D)K工作所

1 ブックトラック購入の目的

本校では、昨年度から、図書館のレイアウト等に改善を施してきた。その結果、図書貸出数が前年度比4倍という、飛躍的な利用の向上を見た。この状態をさらに向上させるため、今年度もいくつかの改善を行いたいと考えている。
このブックトラックは、開館中、図書館入口の外に置き、新刊書等を展示するために利用する目的で購入するものである。生徒が通る廊下から見えやすい位置である入口前に、生徒の興味・関心を引きつける図書を展示することによって、図書館の利用が一層向上すると期待される。

2 本製品が他社製品より優れている理由

S市納入業者が取り扱っている類似商品として、K社 **-7864NN、P社 **-068MRがある。
K社製品は、スチール製で、色は灰色であり、本校が行ってきた改善の方向に対立するものである。金属の質感と灰色という色彩は、暖色系の色彩と木材の質感を重視してきた本校のレイアウト改善の目的に適していないと考える。
P社製品は、木製で、色彩に関しては差は僅少である。しかし、S工作所の製品は、シナ材を表面に用いており、P社製品よりも明るく、採光のよくない図書館入口付近に置くには、K工作所製品の方がより所期の目的に適している。
構造に関しては、P社製品とK工作所製品の間には大きな開きがある。P社製品は、一段の深さが深く、書籍の半面は隠れて見えなくなる。これに対して、K工作所製品は、書籍の全面を見せる構造になっており、これは他社製品にない特徴である。また、P社製品は、側板が斜め方向からの視線を遮る構造となっている。カタログではわかりにくいが、細部においても、K工作所製品は、棚の前面部にアールを付け、背面の上部も緩やかな曲線となっている等の特徴がある。こうした細部の教育的効果は見逃されやすいが、生徒たちの対象物に対する心理的距離感に影響するところは少なくない。
これらの諸点において、K工作所製品の方がブックトラック購入の目的に圧倒的にかなっていると考えられる。
また、上に記した本校のレイアウト改善の方向性は、別添のリーフレットに明らかなように、長崎県教委が推進する学校図書館改善の方向性とも合致するものである。長崎県立の高等学校では、多くの学校が平湯モデルにより図書館の改装を行ってきたことも付記しておく。
これらの理由により、当該商品を他社製品と置き換えることは適切でないと考えている。

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