市教委から、閲覧テーブルのカタログが送ってきました。その中から「だめなもの」を選んで教えてほしいとのこと。「みんなだめ」という答えは想定外かもしれませんが、じたばたしてみます。
ちゃんと意見を聞いてくれるところは、お役所の仕事の仕方もずいぶん変わってきていると思います。ありがたいことです。
でも、なぜか平湯モデルのカタログは付いてない。値段が高いから、ということのようですが、実は似ている商品を見てみると、そうでもないのです。
以下、教委に送り返した意見書です(一部改変)。これも、必要ない人は読み飛ばしてください。写真は、別のところからコピーした物。あくまで参考です。
閲覧テーブルの購入希望(平湯モデルを希望する理由)
1 現在本校図書館には、平湯モデル304A型4台と、古いメラミン張りのテーブル4台がある。古いテーブルは天板が反り、表面の化粧合板が痛み、脚もぐらついていることから、新しい物を購入したい。
2 新しく購入するのは、できればすでに入っているものと同じ型が望ましい。
3 平湯モデルの価格が高いということであったが、送付されたカタログコピーの中で、一番近い物(U社、**-5801NL)は本体価格264,000円であるのに対して、304-AはS福祉会の図書館用品総合カタログによれば、231,500円となっておりむしろ安価である。
4 上記のU社製品と、平湯モデル304-A以外は、すべて天板がメラミン合板である。メラミン化粧合板は強いということになっているが、すでに古くなった本校のテーブルが証明しているように、経年変化があり、傷は付きにくいものの、いったん傷が付くと手の施しようがない。それに対して、集成材を用いた上記2製品は、たとえ表面に傷が付いても、削って再塗装をすることができ、半永久的に使えると言っていい。
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S福祉会カタログより(細い脚のテーブル) |
5 カタログ掲載の10万円台の商品には、共通の弱点がある。それは、細い脚と、その取り付け部である。本校の古いテーブルが同じような構造であるが、こうした構造では、簡単に脚の取り付け部が緩み、ぐらぐらしてしまうことになる。本校のものを含めて、過去、こうした例を多数見てきた。
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S福祉会カタログより(幅の広い脚と、物入れ) |
6 天板と脚の構造から、検討に値するのは、U社製**-5801NL型と、平湯モデル304-A型のみである。以下、この2製品を比較する。
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平湯モデル304-A |
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タモ集成材http://www.holzmarkt.jp/syuuseizai-tm-4200.html |
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カバザクラ集成材http://www.2kenzai.com/products/detail/716 |
さらに、平湯モデルには、長辺の下部に添え木が加えてあり、斜めのカットとあいまって、天板の厚さを実際よりもかなり厚く感じさせている。また、この添え木の部分が手がかりとなって移動させやすくなっている。
③ U社製品には、テーブルの下部に物入れがあるが、学校で用いる場合、カバンを持ち込むわけではないので、これは必要ない。むしろ、椅子と干渉し、生徒の脚もぶつかるので、ない方が使いやすい。平湯モデルの場合でも、本校の椅子(座面44cm)から16cmの隙間しかない。これでぎりぎりの高さである。
結論
現在入手可能な商品のうちから選ぶとすれば、平湯モデル304-A型が最良の選択となる。予算上厳しいということであれば、質のよくないものを4台購入するより、平湯モデルを2台購入してほしい。
また、平湯モデルが購入できるとした場合、できれば随意契約で購入してほしい。二年ほど前、長崎市の図書館部会がN中学校で行われた際、家具の移動をしていて、書架が壊れてしまった例があった。見かけの寸法や材質は平湯モデルであったが、見えない部分の構造に手抜きがあったと思われる。モデルを特定しても、競争入札でコストを競うとこういう結果を招くことにもなりかねない。
予算が厳しい現在であればこそ、長い年月使用する備品には良質の物を購入する方が、長い目で見れば圧倒的に安上がりとなるはずである。
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