昨日の平湯夫妻との図書館談義の続きです。
『学校図書館年鑑(昭和三十一年版)』(全国学校図書館協議会)の抜き刷りをもらいました。県別の記載があって、当時の関係者の熱気が伝わってくるものでした。前後2年間、2回だけの刊行だったそうです。
さらに、平湯先生の本棚から戦後すぐに文部省が出した小学校向けの手引き書を見つけました。図書館についての指導項目が、各学年にわたって考えられており、来年度から使用予定の教科書と比べても格段に充実したものでした。
1950年に出版された、滑川道夫氏の『としょかん』(牧書店)という、かわいい表紙(!)の利用ガイド本も見つかって、当時の学校図書館への関心の高まりがしのばれました。
で、朝鮮戦争が始まり、アメリカの政策が変わり、日本の政治と教育政策も急転回。「急務」であると認識されていた学校図書館は、長い眠りに入ってしまったわけです。あーあ。
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