西海市立S中図書館

2011年5月5日木曜日

安野光雅の絵本展~長崎歴史文化博物館

なかなか見応えのある絵本の原画展でした。こどもの日ということで、高校生までは入場無料でしたが、あまり子どもの姿(というかそもそも来館者の姿)がありませんでした。残念!


展示物の高さは、子どもを意識してやや低めにしてありましたが、子どもを呼び込むにはもっともっと楽しいしかけが必要だったかも。

安野さんの絵本、どれも完成度が高いですし、文字がなくても充分楽しめるものばかり。それぞれの本が一冊の画集という趣ですが、原画の味わいは一段とよかったです。


安野さんの本の中で、私の一番好きなのはこれ『天動説の絵本』(福音館書店、1979)。絵もいいですが、文章もとてもよいです。教師になるずっと前、図書館なんかもまったく意識してなかった頃でしたが、出たときに買った覚えがあります。

これの原画は他のものにも増してすてきでした。古びた感じを出すための染みの入れ具合とか、装飾的な縁取りの、印刷には出てこない色合いとか。

他には、本や雑誌の装丁、表紙なども、かなり古いものから展示してあって、興味津々。

知的な世界と感覚的な世界がごく自然に一体となった安野ワールド、満喫できます。6月5日までやってるとか。連休前に紹介すべきでしたね。

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