西海市立S中図書館

2011年5月29日日曜日

図書館の自由に関する調査委員会編『図書館の自由に関する宣言 1979年改訂』日本図書館協会

ときどき取り出して眺める本がいくつかあります。これもその一つ。


宣言そのものは短いのですが、学校図書館との関わりで、「第2 図書館は資料提供の自由を有する。」や「第3 図書館は利用者の秘密を守る。」は問題になるでしょうね。

しかし、考えを進めるに当たっての原則はここにあると思います。そして、ものごとはなるべく原則に沿った形で解決したいと思っています。

そのためにも、ときどき読み直しておなかないと、ついつい原則を外れてしまうことになりがち。

例えば、選書の際、教育的配慮の名の下に、不必要な制約を科していないかどうか。常に原則に照らして判断したいと思います。

また、個々の生徒の読書傾向についての情報。指導上それが必要であるという場面、実はほとんどないんじゃないでしょうか。それがなければ指導に困難をきたす、なんてことにはなりそうにない。第3は、原則通り行きたいです。

何冊読んだか、なんてことだって、知られたくない生徒もいるものです。前任校で一番の読書家の女の子はそうでした。カード式で、一枚終わると二枚目を貼り付けて使っていたのですが、その子はカードが厚くなるのを嫌がっていたので、外して見えないところに保管しました。捨ててもよかったのかもしれませんが、統計のために、いちおう取っておきたかった。

ちなみに、この本、現在は入手できないようです。替わりに、『「図書館の自由に関する宣言1979年改訂」解説』が同じく日本図書館協会から出版されています(2004)。

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