西海市立S中図書館

2011年6月6日月曜日

分類サイン製作~デザイン・フォント・文字のプリント

書架に表示する配架のサインを何とかしようと思っていたら、地理さんがとってもすてきなものを作って紹介されてました。


私のところで使っているのは下の写真にあるものです。色画用紙を台紙にして、黒い用紙をていねいにカットし、貼り付けてありました。裏に補強を入れて、つるしたり、書架の上に画鋲でとめてありました。作りはとてもていねいですが、所詮は紙。曲がるし、画鋲はすぐに取れるし、これを何とかしたいというのは以前から思ってました。



問題は文字の作り方です。11月17日に紹介したやり方で、いいものができますが、上の紙製品同様、文字のカットに手間がかかります。一点ものとして大事なところに使う分にはいいのですが、サインを全部これでやるのはかなりの時間が必要です。

それに、実は私、あまり器用じゃない!というか、ものぐさ。カッターでていねいに文字を切り出すなんて作業は苦手です。

そこで、こんなものを使ってみることにしました。


インクジェットプリンターで印刷できる、透明のラベル用紙(のり付き)です。各社から同様のものがいろいろ出ています。屋外で使える仕様のものもあります。

で、デザインを考えました。材料は木にこだわりたいのですが、費用は安くすませたい。そこで、1×8(19mm×180mm)のSPF材を使うことにしました。

格安な1×4(19mm×89mm)材の2枚つなぎでもできますが、加工がちょっと面倒になります。1枚の幅だと文字が小さくなってしまいます。これは、どうしても大きく見やすくしたかった。


写真に写っている床のタイルが30cm角です。60cm幅にすると、1本の材料(1820mm)から3つ作れることになります。設計するときには、材料を無駄なく使えるように考えるのも大事なことです。

形は平湯先生がよく使っているものを拝借。書架の上に置くことを基本にしたいので、下辺は直線がいいだろうと思いました。つり下げるものなら、両端を落とした三日月型でもいいのですが。

四隅の角は丸くしたいところですが、加工に手間がかかるのでやめました。円弧の部分の半径は1800mmです。紙を実物大に切って、大きさやフォントのバランスを確認。

フォントは丸ゴシックを太くしたもの。レファランスブックの棚用で、「辞書」で考えていたのが「辞典」になったのは、フォントを太くしたとき、横画の多い「書」は文字が潰れてしまったからです。苦肉の策。


このラベル用紙は、インクジェットプリンターの光沢紙や写真のモードで印刷します。用紙サイズはA4なので、こちらには少々無駄がでてしまいました。


こういうものを貼るときには、角を丸く切っておくと、後ではがれにくくなります。

今回はプランの段階から、製作過程まで、少していねいに書いてみました。木工部分と完成した姿は改めてアップすることにします。

0 件のコメント:

コメントを投稿