平湯先生の教え子の方の卒業論文です。平湯先生宅に、コピーがあって、貸してもらいました。伊波普猷の名前は、「おもろさうし」との関連で知っていましたが、図書館との関わりについては初耳でした。
孫引きになりますが、この論文から「伊波館長の演説」
抑も余等が学校に学ぶには一定の時期あり教師に就て学ぶも又短期たるを免れず故に如何に学校教育の程度が高くなるも国民の過半数は尚ほ普通教育の期間しか教育を受くる能はず而して学校を去り教師に離れたる後自から教育せんとせば殆ど全く図書に頼るの他なき・・・(中略)・・・公立図書館設立の要は学校の設置に比して固より伯仲の間にありと云はざるべからず
さらに、新聞記事「図書館の趣味智識」から
閲覧料もいりませぬから散歩の序にでもお寄りなさい読書倦むだ時は松風涼しい館前のベンチに腰をかけて眺望を楽むのも諸君の御勝手ですから
県立図書館の設立に熱意を注ぎながら、開館後は気楽に立ち寄ってほしいと述べる伊波普猷。図書館人としての面目躍如といったところ。明治末から大正時代にかけてのことですからね。
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