宮台さんは、首都大学東京の就職支援委員会で委員長を務めたことがあったそうです。その経験から生まれた著作。
しかし、一般的な就職向けのマニュアル本とはまったく違います(と、著者が言ってます)。
大学生向けに書いてありますが、大学生になってから読んだのでは手遅れなので、中学や高校の図書館においてください。ただ、読むには、前提としてある程度の社会経験が必要な本でもあります。
宮台さんによれば、就職で内定をもらうのと、異性にモテるのには、ほぼ同じような力が必要だそうです。そして、それを身につけるには、充実した大学生活を送るしかないと。
それから、世の中に蔓延している自己実現幻想はきっぱり捨て去ること。ここらあたりは内田樹さんの論とも共通します。
あ、それから、就職を論じながら、現代日本社会の問題点と、あるべき姿についても述べられています。やさしい社会学入門としても読めるかもしれません。ときどき例の宮台節が鼻につくところもありますが、そこは軽く読み流してください。
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