この人の著作も、どれをとっても文句なくおもしろいです。
久々の新著。マジメな中身を、ユーモアたっぷりに論述。でも、内容と手法はいたってまっとうな社会学者のそれ。
第一章の見出しが「全裸のゆくえ」なんてのをみると、下ネタで読者を引きつけようかという魂胆も見え隠れしますが、全体的にはほどよいバランスで、あくどすぎない仕上げになってます。
子どもの名前のつけ方の経年変化とか、東京で飼われていた牛についての調査、朝日と読売の謝罪・釈明会見の記事の比較等々、目の付け所がおもしろい。
実にささいな、どーでもいいことでも、実証的なデータに基づいて、あーだ、こーだ不真面目に論じる、筆者のものを書くことに掛ける信念には感服します。
これ読むと、脳の働きが活性化すること間違いなしです。
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