「ラクダの移動図書館から電子書籍まで」という魅力的な副題がついています。
通史と言うより、いろんな時代の、エポックメーキングな図書館を並べて紹介した本ですが、著者の、図書館への並々ならぬ関心が、ページのいたるところにあふれてます。
文字通り、ラクダやロバを使った図書館も登場します。一方、電子書籍とそれが読める図書館の紹介も。
この本によれば、中国には紀元前550年にすでに図書館があったといいます。始皇帝はこれらの本を焼きすてた、いわゆる焚書坑儒です。
先日、孔子のことについて少し書きましたが(1月11日)、この絵本の中に、こんな絵を見つけました。焚書坑儒のさし絵です。
はっきり見えにくいかと思いますが、どうもここで燃えているのは、紙の巻物のように見えます。紙が発明されるのは、ずっと後。後漢の時代とされていますから、これは竹簡にしてほしかったところ。もっとも、この史実自体が後代に誇張して伝えられた可能性もあるらしいですが。
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