2年生の教科書の、読書にかかわる単元です。大きな単元としては3番目に出てきます。
教材文としては、池上彰「メディアと上手に付き合うために」、伊勢英子「旅する絵描き」、上田篤「五重塔はなぜ倒れないか」が取り上げられています。
池上さんの文章はとてもわかりやすいです。ただ、メディアリテラシーについて学習するには、同じことが、違うメディアや、違った新聞社ではどのように報道されたか調べてみるといった活動がほしいと思います。
池上さんの文章の次には、「気になる『あの人』を探ろう」という読書活動が紹介されています。新聞、インターネット、本、雑誌といった様々なメディアを幅広く使って調べたことを、新聞の形にまとめようという活動です。
若田光一さんについて調べるという例があがっていますが、四つのメディアが利用可能かというと、なかなか難しいです。
公共図書館が近くにあれば、新聞・雑誌も使えますが、残念ながら私の学校ではどちらも無理です。著書は、長崎市立図書館に6冊ありました(今日資料検索をした結果です)。
私が持っているクラスが、30人くらいで、3~4人の班を8班作っています。調べ学習をするには、どんなに少なくとも、1人に1冊か、班に2~3冊は資料がほしいのですが、一つのテーマで8班はとうてい無理です。
では、それくらいの資料がそろうテーマを8つ考えなければなりません。早めに準備しておかないとこれは厳しそうです。
現実には、インターネット利用だけが可能性のある方法だというのが私の学校の現状です。
それから、最後の新聞作りの活動。いろんな場面で新聞形式は使われますが、なぜこの形なのか、という点をはっきりさせておかないと、ただ文章に見出しをつけて並べただけになってしまいます。
面倒かもしれませんが、やるなら、新聞のレイアウトについての学習が必要。教科書の説明では、新聞らしい新聞は作れません。
伊勢さん、上田さん両者の文章はどちらも読みやすいです。関連した本をなるべく多く探しておきたいところ。
最後には読書案内。「家族」「環境」「医療・福祉」「言葉」「文化」「宇宙」「生き方」「メディア」の各分野でそれぞれ5冊ほど紹介されています。
「宇宙」の中に、星新一『ねらわれた星』が入っているのはギャグですか?
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