西海市立S中図書館

2012年8月30日木曜日

楕円展示台(間伐材利用)

入口を入ったところには、一番鮮度の高い本を、楕円展示台に並べる、というのが平湯先生のプランの定番です。


いつもは、ベニヤ板の2枚つなぎで作って、教室用の机を脚のかわりにする、という簡便なやり方をしているのですが、今回は違います。

この一連の研修会で目指していることの一つに、長崎市が所有している市有林の間伐材の有効活用の方策を探る、というものがあります。

市内の学校の庁務員さんたちの協力によってそれを加工し、学校図書館で使えるものを作っていこうというプロジェクトです。

間伐材は、市から無償で提供してもらえるので、あまりコストをかけずにいいものが作れるのではないかと考えています。

今回、I小とS中に作ってもらったのは試作品ですが、うまくいけばこれから他の学校にも広げていけると思います。



これがすんなりできたわけではありません。まず、間伐材ですから、あまり幅の広い板は取れません。このサイズにするのに、11枚を貼り合わせたそうです。

そのため、表面には、板ごとの継ぎ目の凹凸も大きく出てしまって、きれいな面を出すのにずいぶん苦労があったようです。

そういう加工をするための専門の機械もあるのですが、現状では、やや力不足の製材機と、ごく一般的な工具だけを使ってやっています。

途中、これは実現できないのではないか、という局面もあったのですが、庁務員のみなさんの努力で、なんとか形になりました。

でも、これで一件落着、というわけにもいきません。ここで利用した間伐材は、たぶん、乾燥が十分ではありません。これから曲がったり反ったりするかもしれません。

少し時間をかけて可能性を見極めなければなりません。

1 件のコメント:

  1. こんな風にして、入ったときに目につくようにするのは、とても良いと思います。間伐材を使って、こんな綺麗にするのは、とても大変だと思います。それが、できるなんて凄すぎます!!

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