課題図書のフィクション部門には、それなりに読み応えのある感想文の応募がありました。しかし、ノンフィクション部門には、応募数そのものも少ないのですが、見るべきものがほとんどありませんでした。
私は、そもそも読書感想文そのものが書きにくいと思っているのですが、ノンフィクション部門はさらに書きにくいと思います。
読書感想文全国コンクールのHPに、感想文についてのQ&Aがあります。その中に、こんな言葉がありました。
自分の生き方や経験と本の世界とを照らし合わせると、いろいろなことが見えてきます。感じたこと、思ったこと、連想したことなどを忘れないうちに全部メモしておきましょう。
感想文を書く基本的なスタンスがこれだとすると、ノンフィクション部門、とくに、自然科学の読み物については書けなくなります。書いても、ちょっと見当はずれになりがち。
だって、そこに描かれていることと、自分の経験とは、まったく接点がないかもしれないからです。それを無理矢理見付けようとすると、本の主題から離れて、例えば、著者の生き方、みたいなところを取り上げざるを得なくなります。
数少ないノンフィクション部門の感想文の多くが、そういう書き方になってしまっていました。
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