西海市立S中図書館

2017年1月26日木曜日

教育の目的

先日、校長から、全国的に、年に一度は土曜授業を取り入れることになったと伝えられました。その目的を尋ねたら、国の方針であるとの答が返ってきました。


昨日は、私の勤務校の研究発表でした。最後は、お約束の指導助言。市教委の指導主事から伝えられたのは、今やっている研究は、今後の教育課程の課題だと、これもやはり国が言っているから大事であるということでした。

それがなぜかという説明は一言もありませんでした。


それから、公開授業についても言及がありました。授業の中で、3分で書くように指示されたことを、生徒が時間内に充分できていなかったので、授業者が2分延長した場面がありました。

それについて、全国学力学習状況調査で明らかになったことで、記述の答を書くのに時間が足りず、それで正答率が下がっているという本県の課題があるので、その場面では時間を延長すべきではなかったという見解が述べられました。

安易に時間を延長すると、時間は足りなければまた与えてもらえると生徒が思ってしまい、それが正答率の低下につながっているというのです。

まったく笑止千万の見解ですが、ともかく、全国学力学習状況調査で点数を取らせることが一番肝要なのだということなのでしょう。


また別の話題ですが、これから道徳教育を教科として取り扱っていこうという大きな変革がなされている、まさにその最中に、文部科学省の天下りが問題にされました。

OBが関わることで責任の所在をあやふやにした上、追求された場合に備えて詳細な想定問答まで準備されていたという、なかなか手の込んだものでした。

こうしたことを堂々とやっているお役所が、道徳についてどうこう言うのですから、現実は小説より笑止なり、とでも言っておきますか。

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