最後の一日

今日で、現任校での仕事を終えました。

次の学校へのあいさつや、新しく来る先生との引き継ぎなどをやって一日が終わりました。

図書委員長と副委員長は、春休みになってから毎日やってきています。４月に出す図書便りがほぼ完成し、点検を求められました。ファイルを開くと、私からのコメント欄が設けてあって、簡単なメッセージを記入。

委員長と、４月の専門委員会の内容についても打ち合わせをしました。もっとも、私はいなくなるので、新しい担当の先生の方針に従ってやっていってほしいと頼んでおきました。

何に使うのか聞き忘れましたが、副委員長は、別の紙に、学校の中にあって図書館は唯一の治外法権の場所だ、などと書いていたので、そう思っていてもいいけど、それは書かない方がいいと言っておきました。賢い子なので、私の意図するところはくみ取ってもらえたと思います。

そんな場所が存在することを、多くの教師はよしとしないでしょう。

今の学校にはそんなスペースはありませんが、前の学校では、カーペットを敷いた場所があったので、そこに寝そべって本を読んでいた生徒の姿が思い浮かびます。

いなくなるのに、こんなにぎりぎりまで内容のある仕事をしたのは始めてのような気がします。

司書のTさんは、今日が私の最後の出勤日だったので、委員長らと食べようとドーナツを作ってきてくれていたのですが、何となく慌ただしく部屋を出入りしているうちに時間が過ぎて、食べそびれてしまいました。

今になって大変悔やんでいます。

今勤めている学校の図書室という場所が、私にとっても間違いなく一番居心地のいい場所でした。後ろ髪を引かれる思いで、学校を去りました。