西海市立S中図書館

2019年8月2日金曜日

図書館見学の視点

昨日の研修会終了後、残っていた人たちと雑談していたら、司書のSさんから、どういう視点で図書館を見ているのかという質問を受けました。漫然と見ても仕方がないだろうと。

実際、よその図書館に行ったときは、十分時間があるとは限らないので、見るところを決めておかないと大事なところを見逃してしまったりします。

その質問に対しては、その場でいくつか思いつきを話しましたが、少し整理してみたいと思います。

どこを見るかは、自分が何を見たいのかということと関連しています。自分のことを振り返ると、その時々で問題意識は若干違っていました。サインのことを考えているときはまずそこに目が行きます。

ただ、いつも見ているのは、全体の雰囲気です。外観・入口・入ってからの全体的な印象。特に、利用者を受け入れる姿勢。利用者の視点から使いやすく設計されているかどうかということ。くつろげる雰囲気があるかどうか。

それから、図書館ですからやっぱり重要なのは、蔵書がどれだけ充実しているかということ。これは、必ずしも数の問題ではありません。わくわくして手に取りたくなる本がたくさん置いてあるかどうか。

蔵書の質を見るときは、書店のときと同様ですが、自分の得意分野の棚を注意して見ます。その分野でどんな本が出ているか、どんな新刊があるかを一番よく分かっているからです。もちろん一箇所だけでは不十分なので、最低三箇所くらい。時間があれば開架の棚をずっと回りながら、そういうところを特に注意して見ます。

実は、質問されたとき、すぐに答が出てこなくて、しばらく黙ってしまったのですが、そういう質問をしてくれる人は有りがたい存在です。おかげで、自分がやっていたことを振り返り、少しばかり理屈っぽくまとめることができました。

そう言いながら、結局は、自分が居心地がいいかどうか、かなり感覚的に判断しているようにも思いますけどね。

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