西海市立S中図書館

2019年9月1日日曜日

読書と学力

何度か取り上げた話題ですが、長い夏休みを終えて出勤したとき、勤務校の教頭から、何でも自由に読んでいいというような読書では学力が上がらないから、(読書の時間に読む本の内容を)何とかした方がいいのではないかという話がありました。

私は、どうですかと話を振られたので、まったくそうではない、という話を長々としてしまいました。最後はこれ以上聞きたくないという雰囲気が見え見えだったので、結論に到る前に話を終わってしまいました。

ともかく、読書と学力の間に、因果関係はないし、あったとしても、誰に何を読ませればいいかは個別の問題で、一斉に何か読ませればいいというものではないでしょう。

朝の10分かそこらの短い時間に、あてがった本(の一部)を読ませて、学力が向上するなんていうように事態が単純なのであれば苦労はありません。

掛け声だけは盛んなのに、学力がいっこうに向上しない理由は別の所にありそうなのですが、それについては稿を改めます。

この教頭は、学期の始めに、朝読書を一部やめて(読書は週1回以下になりました)朝自習にしようという提案を会議で通していて、そのとき私は反対もしなかったのですが、若干後悔してます。

1年契約の非常勤職員で、職員会議すら出られない時間が多い者が、あまり学校経営に口出しをするのもどうかと思い、黙っていたのでした。

国語の朝自習は、漢字の小テストをしていますが、日程が不規則で、単元の進行に合わせて実施する予定が、まったく実現できませんでした。

たまにドリル的な課題をやること自体、そもそも成果が怪しいと思っているのですが、現状のようにほぼ抜き打ち同様にやってもまったく効果は期待できません。

前年度は、市販の3教科のドリルを順番にやっていたらしくて、国語の内容を見たら、なかなかひどいものだったので、それよりはましにしようと思ってスタートしたのですが、あまり変わりばえのしないことになってしまいました。

学力向上は、朝読書の直接の目的ではありませんが、学力向上に結びつかないドリル的な課題をやるより、朝読書をやった方がはるかに有意義な時間の使い方だと思います。ただし、これも原則通りにやることが肝要。

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