西海市立S中図書館

2020年1月7日火曜日

理性の時代の終焉

あけましておめでとうございます。正月は鹿児島方面でのんびり過ごしていました。鹿児島市のかごしま近代文学館では島尾ミホ展をやっていましたが、滞在していたのがちょうど正月休みの期間中で、残念ながら見られませんでした。

さて、タイトルの本題。哲学の世界では、そんなものとっくの昔に終わっているよ、ということかもしれませんが、私は、まだ漠然と信じていました。人間は理性的な生き物であり、世界は、理性の目指すよりよい方向へ進歩していくはずだと。

でも、最近、それはちょっと怪しいと思うようになりました。ひょっとしたら、ずっと怪しかったのに、私が受けてきた教育の根底にある近代的な合理主義の影響をまともに受けて、気づくのが遅かっただけなのかもしれません。

それをもっとも強く感じるのは政治の世界です。日米のトップがそれぞれとんでもない人物で、次々とおかしな事が起こるのですが、どちらも一定の支持を失うことなくトップに居座り続けている。

環境問題はどうやらのっぴきならない段階に来ているのに、放置するどころか、状況を悪くするような政策を平気で実施する。

国内でも国外でも、混沌とした世界の中で、どのように生きていったらいいのか。何をよりどころにすればいいのか。ますます分からなくなってきています。

還暦を過ぎた人間が、何を青臭いことを書いているのだろうと自分でも思いますが、私が今若かったら、絶望的な気分になってしまっていただろうと思います。歳を取って、あまり苦しいことは嫌だけど、これまで長く生きてきたのだから、これから何か重大なことが起こっても、何とか生き延びてはいけるだろうと思えるようになりました。

ということで、今年は、細く長く生き延びていくことと、のんびり生きることを目標にしたいと思います。

追記
12月22日付けで、変なコメントがありました。本文の方からは削除しましたが、右の方にある「最新のコメント」欄から消えないので、その欄自体を見えなくしました。よく分からないものはクリックしないようにしてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿