西海市立S中図書館

2021年8月3日火曜日

N小・中学校 2

この学校のレイアウトについて考えた最初のプランは次のようなものでした。


カウンターは一つだけとし、机の数も減らしています。床置き書架の配置は、整然としたものにしました。畳は取り去り、丸い閲覧机の数も一つ減らしています。

入口から入ると、奥の方まで見渡せる配置にしています。カウンターの前には余裕を持たせ、最初に楕円の展示台が目に入るようにしています。

この最初のプランを描いた後で、畳は残してほしいという要望がありました。それで作り直したのが次のプランです。


壁面書架の高さが、図の上部の壁と、右側の壁のものが背が低くなっているので、畳を置くとしたら、右上の角しかないと考えました。その周囲には丸い閲覧机を配置し、一番背の低い絵本架(4台)が、その外側にあります。図の右下の方には、9類を中心とした本の床置き書架が並んでいます。

図面上の概ね右半分は、楽しみ読みのエリアということになります。図の下方の壁面書架には、9類以外の本を並べます。図の左側の壁は、元のまま変わらず4類にあてています。

このプランを説明したとき、右下部分の床置き書架と、左下部分の閲覧机は置き換えた方がいいのではないか、という意見がありました。この部屋は天井が高く、図の右側の壁には、一面に大きな窓がしつらえてあります。そこから入る光が相当強いので、窓から遠い位置に置いた方がいいだろうということでした。その意見を取り入れて、最終的に次のような形に落ち着きました。


図の中に小さい長方形が五つありますが、みんなブックトラックです。閲覧机の傍には、事典や辞書の類を置くことにしました。

大きい方の丸い閲覧机は、展示台として利用されていましたが、それはそのまま踏襲することにしました。2台ある、小さい方の丸い閲覧机は、高さが低い低学年用のものです。

一番最初に考えたプランからすると、復活したものも増えたのですが、部屋の広さに助けられて、それほど無理せずに配置できたと思います。

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