平湯モデルが、一般的な図書館家具と比べるとやや癖のあるデザインであるにもかかわらず、一部の人から熱狂的に支持されているのは、その質の高さによると思います。価格が高めであっても、それを補って余りある価値があると、私は思っています。
ところが、平湯モデルには、コピー商品もたくさん出回っています。
中には、ほとんど純正品と見分けがつかないものもありました。見た目がほとんどまったく一緒でも、オリジナルの強度を持っていない壊れかけたモデルを見たことがあります。
また、形はほとんど一緒ですが、オリジナルに指定されたものではない木材を使ったために、色合いだけが違っているものもありました。市内の学校で、結構見かけます。
さらに、コピーというより、見よう見まねで作ったと言っていいような代物が続きます。おおまかなサイズは一緒でも、細かいところが違っていて、大事なところが真似してなかったりしていました。
N小・中学校にあった床置き書架は、おおまかに似せたもので、塗装の質がひどく悪いものでした。文庫・新書架は、棚のサイズが微妙に違っていて、新書版の本で入らないものがあるということでした。
世間に流通している他の図書館家具があまりにもみすぼらしいので、コピーでも、それよりはまし、という判断になるのかもしれません。何より、価格が高いと、入札で買わなければならない場合、圧倒的に不利になります。ただ、他の価格の安い同等品ではどうしてもだめだ、という理由を書けば、随意契約で買うという方法も残っています。認められにくいとは思いますが。
コピー商品がこれだけ氾濫しているということは、平湯モデルの魅力がとても大きいということを示していると思いますが、著作権法を持ち出すまでもなく、現状をこのままでよしとする訳にはいかないと考えています。
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