大都市に住む私の甥っ子が、子どもを連れて久しぶりに帰省しました。コロナ感染を警戒して来ていなかったので、会うのは数年ぶりでした。その息子が今年小学校に入学したので、そのお祝いにする本を探そうと、市内の書店の児童書の棚を見て回りました。
といっても、市内中心部にある比較的大きな書店は三つだけ。そのうち、一番大きな書店は、数年前から児童書の棚を大幅に減らしているので、最初から行きませんでした。児童書は、商売する上ではあまり有り難くない存在であることを、形の上で明確に示してくれていたわけです。
最初に行ったのは、私が定年前までずっと店頭で現物の選書をしていたところ。元から、店舗の広さの割に大きい児童書専門のコーナーがあり、さらに、新学期らしく、図鑑を並べた特設の棚もあったのですが、そこに置いてあったのは、定番の売れ筋商品ばかり。しかも、種類が極めて限られていたので、ちょっとがっかりしてしまいました。
中学生向けの選書ばかりしていたので、児童書コーナーはそれほど熱心には見ていませんでしたが、これでは小学校向けの現物の選書は無理だと思える内容でした。
次に行ったのは、ショッピングモールの中にある全国展開の店。元々、こちらの方が売れ筋の本しか置かない傾向が強かったのですが、児童書コーナーは市内で一番充実しています。家族連れで訪れる人が多いところという事情もあるのかもしれませんが、各社の図鑑が置いてあって、比べて選ぶこともできる内容でした。
結局、その子が恐竜が好きだということで、恐竜と生物の進化をテーマにした絵本を選びました。普通の図鑑はきっと持っているだろうという予想もありましたから。同じ時代にどのような生物が存在したのかが、見開きのページに凝縮して描かれており、今も楽しめるし、少し時間が経った後でも、読み返して楽しめる内容だと思いました。
限られた店舗面積を利用して収益を上げていくのは難しいことなのだろうとは思いますが、どこにでもあるような定番商品だけしか置かなくなると、その店の存続自体が危うくなってしまうかもしれません。今後の健闘を期待したいと思います。
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