これまでは、平湯先生のデザインを参考にしたブックスタンド(役所の資料では、なぜか絵本架となっています)やブックトラック、楕円展示台などが作られていましたが、今年度のカタログには、大小の「箱型本棚」なるものが載せられていました。
他のものは写真で紹介されていますが、これについては、サイズと図面だけが載せられているので、これから製作するということなのでしょう。ただし、図面の寸法はでたらめなので、誤解を生じやすいと思います。きちんと縮尺を取った図面でないと、参考になりません。
大は、高さ35cm、幅90cm、奥行き30cmの、カラーボックスのような形のものです。二つ仕切りが入っています。小は、高さ20cm、幅90cm、奥行き15cm。
こういうものがほしいという要望がどこかの学校から出てきたのでしょうか。それにしても、この「箱」のデザインはひどすぎました。
一段だけの箱なので、おそらく、書架の上に載せて使うようなイメージなのでしょう。奥行きは深すぎるし、書架なら、天板はいりません。高さを低くして、本自体をよく見せるべきです。
そもそも、既存の書架の上には、こうしたものを置くべきではありません。
図書館のキャパシティ(収蔵能力)は、広さによって決まります。現在そこに置いてある書架で、多くの場合、キャパは限界です。それ以上増えません。
もし、書架が一杯だったら、新しく買った本はどうしたらいいのか。古いものを廃棄してスペースを生み出すしかありません。諸般の事情で、廃棄ができないときは、どこか別の場所に一時的に隠す。
こんな箱を置いて、キャパを増やしてはいけないのです。買ったらその分捨てる。この原則を忘れないでほしいと思います。

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