日本の離島のコンパクトな写真集です。100島というのは、なかなかの数だと思います。しかし、類書が多い中で、島の選択、写真の質等で格別抜きん出ているわけでもありません。
この本を、ちょっとした暇つぶしに眺めていたら、明らかに間違った写真が使われていることに気づきました。
長崎県佐世保市の、黒島です。ここの教会は、長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産として、世界遺産に登録されているものの一つです。
この、左側のページの島が黒島だということですが、大きさ・形・本土からの距離といった点で、黒島とはまったく違う島だと判断できます。地図上で、この島がないか、近くを探しましたが、見つかりませんでした。右の2枚は、間違いなく黒島の写真です。
もう一つ、平戸島の北に、的山大島(あづちおおしま)という島があって、そこの漁港の写真がありましたが、だいぶ古い写真だろうと思いました。離島では、港が重要な役目を果たすので、しばしば改修工事が行われます。大根坂漁港の写真が載っているのですが、大規模な改修がなされる前のもので、おそらく、撮られてから15年以上は経っています。
「本書に掲載されている情報は、2022年1月現在のものです。」という注意書きがありましたが、写真が古い、というのは想定外ではないでしょうか。
これだけの数の島の写真を揃えるのは簡単なことではないと思いますが、これらの点に、編集の甘さが露呈しているように感じました。いろいろ面白い企画の本も出している出版社なので、ちょっと残念です。
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