学校教育なんて意味がないと考えている中学生や高校生に対して、内田樹氏のように、学校教育の意義は、後から分かるもので、教育を受けている今そのときには分からないものである、と言ってみても、その中・高生は納得してくれないでしょう。その論は正鵠を得ていると思いますが、これも、教育を受け終えて、ある年齢になったときに初めて理解できる論理だと思います。
この本で、広田氏は、泥臭くまっとうな議論を展開しています。身近な言葉で、率直に教育を語ってくれているという印象を受けました。そして、教育の営みの中で大切なことをきちんと示してくれています。
現在の政権の教育施策が問題点だらけだということもよく分かります。想定された読者ではありませんが、政治家のみなさんにぜひ読んでもらって、まっとうな政治をやっていただきたいと思う今日この頃です。
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