西海市立S中図書館

2023年11月16日木曜日

花と俳句 石蕗

日あたりの少なくなりぬ石蕗の花 佐藤鬼房

石蕗を季語にした俳句はたくさんありましたが、花のイメージが暗いのか、読んですぐに分かるものは多くありませんでした。なるべく分かりやすいものを選びました。

私の隣家の庭に石蕗がたくさん咲いていたのですが、住人が変わり、庭の土の部分には、草が生えてこないように黒いシートがかけられました。高齢者の一人暮らしで、草取りが困難だという事情があったようですが、殺風景にはなりました。

隣家と私の家の庭は野良猫の散歩道で、冬になるとよく猫がひなたぼっこしています。その猫は、きっとこの作品に深く共感するのではないでしょうか。

季節の変化を大きく捉えた佳作だと思います。

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