最近、物語はほとんど読んでいません。人生の残り時間を考えたとき、他に読みたい本がいっぱいありすぎて、時間があるなら物語以外のものを読むのに使いたいと思うからです。
で、久々に読んだ物語がこれです。実は、道徳の教科書に『エリカ 奇跡のいのち』が出てくるので、原本を探していたら、司書のOさんが、これも似た話だと勧めてくれたのでした。
第二次世界大戦当時、戦火の下のヨーロッパで悲惨な生活を余儀なくされていたのは、収容所に送られるユダヤ人ばかりでなく、それを冷ややかに見送る農民たちも同じでした。そうした貧しい農民夫婦が、収容所行きの列車から投げ出された赤ん坊を育てるという筋書きでした。
読み始めたら面白くて、あっという間に読み終わりました。ただ、普通の中学生にとっては、最初の方の複雑な構成を読み解くのがやや難しいかもしれません。
このような歴史を思い返したら、理由が何であれ、イスラエルが他国にジェノサイドまがいの攻撃をどうして続けられるのか、理解に苦しみます。かつての被害者は、こんなに簡単に加害者になってしまうのですか。また新たな悲しい物語が書かれることになるのですか。もちろん、すべてのユダヤ人がこの紛争を支持しているわけではないと思いますが。
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