子の傘の紫陽花よりも小さくて 田中裕明
すでに梅雨を思わせるような天候が続いています。気がつけばもう紫陽花の季節。紫陽花の俳句も山ほどありますが、中学生がすぐに分かってくれそうなものはなかなか見つかりません。
これなども、親の視点に立てばよく分かるのですが、ちょっと読んだだけでそこまで中学生が視線を上げられるかどうか分かりません。
もちろん紫陽花が季語ですが、主役は子ども。表面的には大きさの比較をしただけですが、幼い子どもが可愛くて仕方がないという作者の気持ちを背後に感じます。紫陽花を引き立て役にして、我が子の可愛さがいっそう際立ちます。
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